こんにちは、言語聴覚士(ST)のトメトメです。
言語聴覚士の国家試験合格発表がありました!
言語聴覚士のたまごのみなさん、本当にお疲れ様でした。
合格したみなさん、おめでとうございます!これから一緒にトメと頑張りましょう!
不合格だったみなさん、トメは落ち込む必要なんてないと思います。
だって、この数年間頑張ってきたもの。
トメトメは頑張ってきたこと知ってるにゃ。
落ち込む必要なんてないにゃ。
落ち込む必要なんてない理由まとめてみました。試しに読んでみて下さい。
以前の記事「言語聴覚士になるデメリット」にて言語聴覚士の合格率は2021年の合格率は69.4%と記載しました。
今回は2022年度(2023年2月)実施の合格率について解説していきます。
2~4年学校を出た学生が受けるにしては合格率が低いですね。 では今回は、各医療従事者の国家試験合格率についてみてみましょう。
言語聴覚士(ST)の国家試験の合格率は?
速報!2023年(令和5年)の第25回言語聴覚士国家試験合格率は?
今年、2023年2月18日(土)に実施された第25回国家試験の合格発表が3月24日(金)に発表されました。
実施日 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
2023年2月18日(土) | 67.4% | 2515人 | 1696人 |
去年よりもまた合格率がくっと下がりましたね。
言語聴覚士のトップ陣は「言語聴覚士を増やしていきたい」なんて表明しているけど、
本当にその気があるのか疑問が残ります。
では、過去の回と比較してみましょう。
2021年の国家試験の合格率
第23回言語聴覚士国家試験合格率は前回より 受験者数は2546名、合格者数は1766名の合格率は69.4%でした。
2022年の合格率
令和4年2月19日(土)に第24回言語聴覚士国家試験が行われました。令和4年3月25日に合格発表がされました。
今年の合格率は75.0%でした。受験者数は2593名、合格者数は1945名でした。
合格したみなさま、おめでとうございます。
過去23回の合格率
国家試験になった1999年からの合格率は下記のようになっています。
実施した年 | 合格率 | 合格者数 | |
第1回 | 1999年 平成11年 | 87.9% | 4003人 |
第2回 | 2000年 平成12年 | 42.4% | 664人 |
第3回 | 2001年 平成13年 | 49.1% | 936人 |
第4回 | 2002年 平成14年 | 53.8% | 1137人 |
第5回 | 2003年 平成15年 | 42% | 1027人 |
第6回 | 2004年 平成16年 | 68.2% | 1130人 |
第7回 | 2005年 平成17年 | 55.8% | 1012人 |
第8回 | 2006年 平成18年 | 62.4% | 1389人 |
第9回 | 2007年 平成19年 | 54.5% | 1266人 |
第10回 | 2008年 平成20年 | 69.5% | 1788人 |
第11回 | 2009年 平成21年 | 57.3% | 1344人 |
第12回 | 2010年 平成22年 | 64.8% | 1619人 |
第13回 | 2011年 平成23年 | 69.3% | 1645人 |
第14回 | 2012年 平成24年 | 62.3% | 1410人 |
第15回 | 2013年 平成25年 | 68.1% | 1621人 |
第16回 | 2014年 平成26年 | 74.1% | 1779人 |
第17回 | 2015年 平成27年 | 70.9% | 1776人 |
第18回 | 2016年 平成28年 | 67.6% | 1725人 |
第19回 | 2017年 平成29年 | 75.9% | 1951人 |
第20回 | 2018年 平成30年 | 79.3% | 2008人 |
第21回 | 2019年 平成31年/令和元年 | 68.9% | 1630人 |
第22回 | 2020年 令和2年 | 65.4% | 1626人 |
第23回 | 2021年 令和3年 | 69.4% | 1766人 |
第24回 | 2022年 令和4年 2月実施 | 75.0% | 1945人 |
第25回 | 2023年 令和5年 2月実施 | 67.4% | 1696人 |
回数 | 実施した年 | 合格率 | 合格者数 |
過去3年で最も合格者数も合格率も低い結果となりました。
2~4年も専門の学校で勉強してきた人が受験している割に合格率が低いことが分かります。
第25回言語聴覚士国家試験の除外問題は?
今回の「採点除外等の扱いをした問題」は午前の92問目のみでした。
難聴児の構文獲得で、STC(新版構文検査・小児版)における到達が遅いのはどれか。
a.可逆文の語順
b.非可逆単文の理解
c.可逆文の助詞による理解
d.可逆文の関係節文の理解
e.可逆文の構文を含む動詞による理解
1:a,b 2:a,e 3:b,c 4:c,d 5:d,e
この問題は複数正答があったとして、複数正答として扱われます。
他の医療従事者の合格率は?
他の医療従事者として、看護師(NS)さん・理学療法士(PT)さん・作業療法士(OT)さんの合格率を調べました。
看護師(ナース)の国家試験の合格率
医療従事者の代表、看護師さんの合格率は下記のようになっています。
回 | 年 | 合格率 | 合格者数 |
第104回 | 2015年 平成27年 | 90.0% | 5万4871人 |
第105回 | 2016年 平成28年 | 89.4% | 5万5585人 |
第106回 | 2017年 平成29年 | 88.5% | 5万5367人 |
第107回 | 2018年 平成30年 | 91.0% | 5万8682人 |
第108回 | 2019年 平成31年/令和元年 | 89.3% | 5万6767人 |
第109回 | 2020年 令和2年 | 89.2% | 5万8513人 |
第110回 | 2021年 令和3年 | 90.4% | 5万9769人 |
合格率は高いですね。しかし、看護師さんは残念ながら離職率が高く、さらに必要度が高いため、毎年5~6万人合格しても足りないでしょう。
理学療法士(PT)の国家試験の合格率
同じリハビリスタッフの理学療法士はどうでしょうか。
年 | 合格率 | 合格者数 | |
第52回 | 2017 平成29年 | 90.3% | 1万2388人 |
第53回 | 2018 平成30年 | 81.4% | 9885人 |
第54回 | 2019 平成31年 | 85.8% | 1万0809人 |
第55回 | 2020 令和2年 | 86.4% | 1万0608人 |
第56回 | 2021 令和3年 | 79.0% | 9434人 |
理学療法士も合格率が非常に高く、毎年80~90%と、ほとんどの人が合格している状態です。
毎年1万人もの合格者がでると、就職先・転職先が少なくなってしまう危険性があります。
たくさんPTが生まれるのはいいことだにゃ。
でも、PTひとりひとり的には転職が大変になるし、
いいことばかりじゃないにゃ。
ってことでこちらもご覧ください。
作業療法士(OT)の国家試験の合格率
同じくリハビリスタッフの作業療法士の国家試験合格率は下記のようになっています。
回数 | 年 | 合格率 | 合格者数 |
第51回 | 2016年 平成28年 | 87.6% | 5344人 |
第52回 | 2017年 平成29年 | 87.3% | 5007人 |
第53回 | 2018年 平成30年 | 76.2% | 4700人 |
第54回 | 2019年 平成31年/令和元年 | 71.3% | 4531人 |
第55回 | 2020年 令和2年 | 87.3% | 6352人 |
第56回 | 2021年 令和3年 | 81.3% | 4510人 |
作業療法士さんは合格率が80%台と高いですが、合格者数は理学療法士さんの半分程度です。
整形外科や脳神経外科、神経内科などの病院では半々とまではいかないものの、半分よりは多い人数が働いています。また、作業療法士さんは3職種で唯一、精神科でのリハビリテーションを行っており、精神科・心療内科での需要もあります。
そう考えると、将来的に作業療法士さんの人数があふれてしまう心配は少なそうですね。
まとめ
言語聴覚士は断トツで国家試験合格率が低いんだね…
国家試験の合格率が低いのは、実は悪いことばかりじゃないにゃ!
看護師・理学療法士・作業療法士の合格率と言語聴覚士の合格率は比較すると(比較しなくても)低いことがわかりましたね。 しかし、しっかり勉強すれば合格できます。
▼言語聴覚士(ST)の国家試験の合格率が低いワケがまるっと理解できる記事は下記から▼
▼言語聴覚士(ST)の国家試験の合格率が低いけど…だからこそメリットがある!▼